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塾講が語る『秘伝』 |
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第十六巻
社会 其の四“「保護者の効果的なアクション」について” |
社会科の暗記法に続いて、前回は「歴史マンガのススメ」について書きました。
今回は、社会学習にとても役立つ「保護者のアクション」についてお話しようと思います。
社会科は覚えることが多いのですが、ただ単に暗記さえすればよいわけではありません。授業で先生から面白い話を聞いたことにより興味がわき、自分で調べ、社会が得意になっていくケースってご経験ありませんか?疑問や興味を持って調べる。そのことによって知識が増え、面白いから更に調べていく。6年生になったら時間の関係で難しいですが、5年生まではこういう調べ学習をどんどんさせましょう。そうすれば社会科が得意になること請け合いですし、成績もグングン伸びるでしょう。ただ、子供が「自分で調べる」という姿勢はなかなか身につかなんですよね。
実はこの「調べ学習」、保護者のアクションが大きく影響してくるんです。
まず保護者のアクションのひとつ目はアンチョコの活用です。社会の名人といわれる有田和正氏(元筑波大学附属小学校)の「子どもを歴史好きにする面白小話集」(上下2巻・明治図書)という本があります。興味深い話、満載です。たとえば、
「土蔵の壁は非常用食料だった?」
日本は一年を通じて気温や湿度の差が大きい。泥やしっくいの壁は湿度が高い時は湿気を吸い、低い時ははき出し、部屋の湿度を一定に保ってくれる。しかも、土蔵は暗く、貯蔵物が光によって変質するのを防ぎ、火事にも強い。
すぐれものの土蔵だが、更にききんの時には非常用の食料にもなった!土壁をつくる時に入れるワラだ。3〜4センチに切り、泥とまぜて壁に塗りこんでいる。ききんになったら壁をくずしてワラを水洗いし、そのワラをつぶして汁のようにせんじると、でんぷんが取れる。それを飲む。土蔵に塗り込んだワラは100〜200年も保存でき、米の7〜8%ぐらいのでんぷんがある。
すごいですね!ワラが食料になるなんて。
こんなすごい話が1冊に120〜130も収録してあります。名人が調べあげたものなので、さすがにすごい。パパ・ママのアンチョコとしてすばらしい活躍をしてくれると思います。こんな話をしてやれば、親を見る子供のまなざしが尊敬の念で満たされること間違いなしです。
次なるアクションは、身近にある図書館や博物館、資料館を利用して子供の興味や関心を高める技です。広島市なら宇品に「広島市郷土資料館」があり、広島市の歴史や産業、太田川の役割などについて知ることができます。また、三次なら「広島県立歴史民俗資料館」があり、旧石器時代から平安時代までの県内遺跡から出た出土品が展示してあります。ちょっと足を伸ばして福山まで行くと、「広島県立歴史博物館」があり、芦田川から出土した草戸千軒(くさどせんげん)遺跡の出土品が展示してあります。ここには中世の町が再現されており、タイムスリップした感覚が味わえます。これで子供の好奇心はかなり刺激されます。
ただし、忘れてはいけないポイントがあります。子供を連れて行く前にちょっと寄ってパンフレットを入手し読んでおくとか、インターネットで資料などを手に入れておくこと。そうすれば当日、パパやママが説明しながら案内してやれます。「ママ(パパ)はスゴイ!」と親の株は急上昇します。
さらにテレビの上に地図帳や資料集(ビジュアル版がいいでしょう)を置いておきましょう。放送があった時、「ちょっと地図帳を取って!」と、親が調べる姿を見せれば、「ママ(パパ)はこうやってすぐ調べるから、よく知ってるんだな。」と納得するでしょう。そして自分もそうしようとするはずです。
「調べなさい」と言うだけで、自分で調べる子供は残念ながら少ないです。やはり、まわりの大人のアクションが重要!今回は、その具体的な動きを紹介しました。まずはお試しあれ。 |