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塾講が語る『秘伝』 |
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第十五巻
理科 其の四“「中学入試直前の理科の学習法」について” |
ついにこの時期が来てしまいました。塾講にとっては最も厳しい時期です。2年、3年と一緒に頑張ってきた(生徒はそうは思っていないかも…)受験生が、その審判を仰ぐ日が確実に迫ってきているわけで、もしできることならば、この場から逃げ出したい衝動に駆られるのは私一人では無いはずです。でも気を取り直して、その「審判」を受験生と一緒に受け止める覚悟を強くしていくのです。そして、その審判は当然「YES」ばかりではありません。その現実が12歳になるかならないかの子供に突きつけられるのです。それを目の当たりにする時、我々は、子供と同じ立場でいかなる対応をするのか、できるのか、大きな責務がそこに存在するのです。この状況は本当に厳しく辛いものです。ところが、一方で大きな喜びや感動を与えてくれるのも事実です。長い間合格を目指して頑張ってきた子供たちがその目標をしっかりと勝ち取ってくれる。そのことは、身近で微力ながらサポートしてきた我々にとって鳥肌ものの感動が湧いていきます。そして、それが、あたかも魔法の薬のように我々に作用し、また次の1年を頑張らせてくれるのです。なにやら長い前置きになりましたが、本題の「入試直前の理科の勉強法」について、以下にいくつか提案してみたいと思います。
<1>入試直前1週間の理科の勉強法
1)新しい問題集に手を出したり、難しい応用問題に挑戦するのは避けましょう。
今更、新しい問題や難問に取り組んでも大きく時間を費やしたり、解き方に不安が生じたりして得策ではありません。過去問や今までに学習した内容の復習にじっくり取り組みましょう。
2)化学・物理の計算問題は基本問題でその解法を確認しましょう。
一行問題的なものを選んで余り時間をかけずに確認しましょう。その中で解法がすぐに浮かぶ問題は時間短縮のため、頭の中で流すだけで、実際の数字での計算はしなくてもよいでしょう。
3)暗記項目のチェックは使い慣れた教材で声を出して行いましょう。
この時期ですから、新たな知識をノートなどに書いて覚えていくことはないはずです。
すでに自分の知識となった項目を声を出してチェックしましょう。家族に一問一答形式で尋ねてもらうのも受験への連帯感が生まれていいかもしれません。
4)代表的な実験器具や動植物の図はもう一度洗い出しておきましょう。
これらは、直接問題として問われなくても問題構成の中でポイントとなることがよくあります。使い方や各部の名前、はたらきなど必ず見直しておきましょう。
5)受験校の過去問の1〜2年分を時間通りに演習しましょう。
受験校の出題傾向や解き順の確認、入試本番のシュミレーションを目的として、その学校の過去問(もちろん、すでにやったことがあるもの)1〜2年分を時間通りで解いてみましょう。
<2>入試前日の理科の勉強法
落ち着いて普段通りに過ごしましょう。
苦手単元があったとしても、1日で克服は無理です。それより得意分野を中心に簡単なチェックにとどめ、過去問の解き直しをざっと(あまり根をつめず、知識の確認をしたり、軽く手を動かして解く程度でよい)行いましょう。
<3>入試当日理科の合格答案の作り方
1)まず、問題をざっとながめて解き順を決めましょう。
理科が入試科目のスタートの学校はほとんどないはずですからもう落ち着いているはずです。問題全体を見て、できそうな問題から解いていきましょう。途中で詰まっても長い時間考えないで次の問題に進むことです。入試に満点は必要ありません。
2)問題文はしっかり読みましょう。
理科においても、分野を問わず比較的長い問題文の出題がめずらしくありません。これらはちゃんと読まないと、とんでもない勘違いをしたり、読み落としで大事な条件を見失うことがあります。一度読んで分からなくても二度、三度と読めば見えてくることは必ずあります。しっかり読みましょう。その位の時間は充分あるはずです。
3)グラフや表で読み取った数値は書き込みましょう。
理科では避けて通れないグラフや表の読みとりです。その際、読みとった数値は問題文に書き込んでおくことです。決して頭の中だけの処理に終わらないこと。これは、その後に続く問題で読みとった数値を再び使うことがよくあるからです。また、見直しの時にミスを見つけやすくなります。
4)ケアレスミスに関する注意点。
・選択問題において、正しいものを選ぶのか、間違いを選ぶのか。
・同じく選択問題で、1つ選ぶのか、2つ選ぶのか、あるいはすべて選ぶのか。
・また、同じ選択内容を記号で選ばせたり、番号で選ばせたりすることもある。
・解答するときの単位や単位の換算。
・計算問題で、その計算式や筆算も、見やすいように残しておくこと。
以上、直前の理科の学習について述べさせて頂きました。一つでも二つでも参考になれば幸いです。でも、この時期何よりも大切なのは体調管理です。受験生はこの時の為に充分努力し、しっかり力をつけてきています。あとはその力を100%本番で発揮できるかどうかです。前日、当日に体調を崩しては、到底その力を発揮できません。前日は早めの準備、早めの就寝。当日は余裕をもって起床、消化の良い朝食を摂り元気に出発して下さい。
※このコラムはリレーコラムと題している通り前回の流れを受け継いで構成すべきなのですが、時期が時期ですのでテーマを変更致しました。ご了承ください。 |