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塾講が語る『秘伝』 |
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第十一巻
理科 其の三“計算と単位のお話” |
理科には、暗記することを中心とした分野と思考(計算やグラフ、図形の考察など)に関係する分野があります。これは中学生以上になると、1分野・2分野と呼ばれるものに分かれています。もっと細かく分ければ、いわゆる物化生地(物理・化学・生物・地学)になる訳です。大学なんかで勉強するときは、更に細分化されていって、基礎××化学とか、○○類生態学とか…まあ、これも大きく分けると暗記と計算です。
さて、前回までのリレーコラムでは主に暗記を中心とした学習のポイントをご説明してきましたが、今回からもう一方の思考が必要となる単元を中心に書き綴っていこうと思います。
その中の計算について語るには、まずは単位を理解しないといけません。「でもセンセ。この単位が、うちの子は覚えられなくて…」と言われる方も多いのでは? では、単位とは何かというお話をしましょう。
まず、長さの単位は「m(メートル)」。小学生の高学年以上なら間違いなく知っています(るはず)。しかし、長さの単位には「cm(センチメートル)」・「mm(ミリメートル)」・「km(キロメートル)」などがあります。
じゃあ、このアルファベットは何を表すか。意外と知らない人が多いのですが、「c」は1/100(百分の1)、「m」は1/1000(千分の1)、「k」は1000倍を表します。だから、「1cm」は、「1m」の百分の1、「1mm」は「1m」の千分の1になります。
蛇足ですが、「M(メガ)」 や「G(ギガ)」 や 「T(テラ)」もあります。「M」は、1000000(100万)倍、「G」は、1000000000(10億)倍、「T」は、1000000000000(1兆)倍 と言う意味になります。だから、「1Tm」は1兆メートルとなります。
決して、広島駅前や府中町のソ××ユにある本屋の名前ではありません。
また、重さの単位の「g」にも「mg」や「kg」があります。『cg』はないのかとツッコまれそうですが…残念ながらありません。代わりに、体積の単位に「l(リットル)」があり、その仲間に「dl(デシリットル)」があります。「d」は1/10(十分の1)という意味です。
だから1lは10dlになるわけです。
さらに、天気の気圧の単位「hPa(ヘクトパスカル)」の「h(ヘクト)」は100倍の意味があるので、1hPaは同じ圧力の単位のPaの100倍になります。
そうすると、面積の1ha(ヘクタール)は1a(アール)の100倍になるのもうなずけるでしょう。
このように意味を理解して覚えていく方が、「う〜ん。10デシリットルが1リットルで…(--;)」と丸暗記するより、実はスッキリできると思いますよ。
一方で、単位は別の見方ができます。理科独自といえる「密度」の「g/cm3」や「圧力」の「N/m2」などに使われている「/」は日本語で「毎(まい)」(PC用語では「スラッシュ」ちょっと豆知識?)と読みます。この「スラッシュ」は割り算の意味を表しているので、「g/cm3」は「g」÷「cm3」、「N/m3」は「N」÷「m2」という意味になるんです。
すなわち、単位にはその計算式がかくれているのです。計算式を理解することと単位を覚えることは裏表の関係なんですよね。単位って奥が深いでしょう。計算の仕方を理解することは、結局は、単位を理解することになるわけで、その単位も意味から理解することが重要だということです。
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