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塾講が語る『秘伝』 |
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第七巻
理科 其の二“あと10日でできる、夏休み 先行体験のススメ” |
前回の「秘伝」で理科の暗記に必要な1つの要素として、先行体験(学習する内容を実際に前もって見たり、聞いたり、そして触ったりすること)なるものについてお話しました。今回は、それを受けて夏休みの終盤に、その先行体験を1つでも実践していただきたいと思います。
ひと昔いやふた昔前ならこの時期は、山や海、里や川で昆虫・魚・鳥そしてごく当たり前にカエルやヘビなどと戯れ、花や果実をちょっと失敬(?)したのではないでしょうか。残念ながらそんな自然は市内にはほとんど残っていないでしょう。また、幸運にも残っていたとしても、このご時世ですから勝手気ままに子供だけで、どうぞ行ってらっしゃいというわけにもいきません。となれば、やはりお父様、お母様の出番ということになります。「え、わざわざそんな稀少な場所を探し当ててでかけるの〜?」なんて声が聞こえそうですが、ご安心あれ、身近にあるんですよ。本当の自然ということではいささか疑問符が付くかもしれませんが、動物園(広島市安佐北区の安佐動物公園・岡山市京山の池田動物園)、植物園(広島市佐伯区の広島市植物公園・岡山市法界院の半田山植物園)など、いかがですか?
「…あの〜そこは何回か連れて行ったことがあるんですが…。学校の遠足でも行ったみたいだし…。」という声がまた聞こえてきそうです。ごもっともです。全くその通りでしょう。しかしながら、そのときの親御さんの関わり方はいかがでしたか?また、お子さんの動物や植物への接し方はいかがでしたか?多分、お子さんは動植物を見るだけで、生き生きとした表情を浮かべ、踊るように喜び、珍しいものには純粋に驚き、感動したことでしょう。そして、それを眺めつつ親は少なからず満足したはずです。でも、ここでの「先行体験」は、この程度で終わらせてはもったいないです。さらに堅いことをいえば、「理科の暗記」に繋げるにはお勉強の要素が弱いと言わざるを得ないと思います。そこで、こういった施設を利用するに当たって、「先行体験」をより充実させるためのポイントをいくつかご紹介します。
(1)やっぱり予習(?)は必要。
そんな堅苦しいものではありません。何を見たいのか、何を聞きたいのか、どんなことを知りたいのか、ぐらいの頭と心の準備は必要でしょう。もちろんお父様、お母様もね。
(2)スケッチブックは必須アイテム。
本格的なものでなくてもいいです。要は、草花や動物をメモするイメージです。デジカメでは?とお思いかもしれませんが、絶対にスケッチですね。実際の絵はいりません。たとえば、草食動物の目は両端に離れていて、肉食のそれは中央に近づいているこの違いは、子どもがイメージしたスケッチの方が実際の絵より絶対わかりやすいはずです。いや〜傑作が期待出来ますよ。
(3)できるだけ子どもと行動を共にする。
「疲れたから、○○君ひとりで行ってきて」「お母さんは、昆虫は気持ち悪いから行かないわ」というようなことは極力なしにしてください。感動し、喜ぶ我が子の姿は、親として最も感動できる動物に映るはずよ。さらに、「なぜ?」「どうして?」と子どもが聞いてきたらしめたものです。そこで、「知らない」「わからない」なんて返事は以ての外。一緒に考えてあげてください。本当に分からなければ、周りには専門家がたくさんいらっしゃいますので、一緒に質問してあげてください。ご自身にとっても「目から鱗」的な経験が絶対あると思いますよ。
(4)すぐに効果を期待しない。
知的好奇心に目覚めた我が子は、明日から見違えるような学習姿勢を持って勉強に取り組んでくれるなんて思わないでください。あくまでも「先行体験」が目的です。速効を期待してはいけません。必ず後で効いてきますから焦らないことです。
以上4つのポイントを是非参考にして頂いて、残り少ない夏休みを親子で大いに楽しみ、親子で大いにお勉強して下さい。もしかして、グッドな親子関係が生まれるかもしれませんよ。がんばってください。
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