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塾講が語る『秘伝』 |
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第四巻
社会 其の一“「社会の暗記法」について” |
「社会は覚えることばかりでイヤだ!」と生徒からは言われ、「社会は覚えればいいんですよね?」と保護者からは同意を求められます。「あぁ、ICが頭に1ヶあったらなぁ」と生徒に言われたこともあります。「覚えさえすればいい」わけではありませんが、暗記は社会学習の「キホンのキ」。
暗記の仕方は大きく分けると、一般的な知識や情報を覚える(意味記憶)場合と、ストーリーのあることを覚える(エピソード記憶)場合の2つがあるようです。覚えても覚えてもついど忘れしてしまうやっかいな意味記憶。こちらのやり方を説明をしましょう。
地名や人名、年代などの覚え方ですが、次のような方法があります。
〈1〉意味をもたせて覚える
その一 頭文字をとって短文をつくるなど、無意味なものにある程度、意味をもたせます。例えば、人口の多い順に国を並べると次のようになります。
【人口順】@中国AインドBアメリカ合衆国CインドネシアDブラジルEロシア
この順位を覚えるために、こんなやり方をしてみましょう。
「注意、雨!稲ブラブラ、ロシアさん」
@A B C D E
その二 ゴロ合わせ
歴史年代の覚え方として、よく見ます。代表的なものは
「い い く に つくろう、源頼朝」
1 1 9 2 (鎌倉幕府開く)
市販の本にもゴロ合わせが紹介してありますが、こじつけのものが多く、しっくりこない、だから、自分でつくった方が覚えやすい場合もあります。例えば、
「い く わ よ!ロシアと戦争よ!(戦争は10年ごとよ!)」
1 9 0 4 (日露戦争開始) ↓
10年前の1894年は日清戦争、10年後の1914年は第一次世界大戦開始。
〈2〉何度も言って、書いて覚える
「自主流通米」「カドミウム」などのことばは、何度も口で言い、書いて覚えるしかありません。カードを使っても良いでしょう。また、幕府の役職名などは、一つひとつ覚えるのではなく、組織図を書いて重要語を( )にし、何度か書き入れれば不思議と頭に入ります。いわゆる「サブノート式」ってやつです。
(大目付)… 大名の監視
(町奉行)… 江戸の政治・警察・裁判
将軍−(老中)−(勘定奉行)… 幕府の財政
(遠国奉行)… 長崎・佐渡などの監督
(若年寄)−(目付)… 旗本・御家人の監視
(寺社奉行)… 全国の寺社の取り締まり
(京都所司代)… 朝廷や西国大名の監視
(大阪城代)… 西国大名や城下の監視
〈3〉地名は白地図に記入して覚える
都道府県や都道府県庁所在地などの地名は、名前と同時に場所も覚えなければなりません。やはり地理は「白地図」に記入しながら覚えるのが最も効果的。地方ごとに分けて、1地方ずつ覚えればあまり負担にはなりません。これは世界地理でも同じです。
〈4〉連想で覚える
頭の中で、ある情景を空想し覚えます。例えば、
【きゅうりの生産高1位は群馬県】
これを覚えたい。そこでこんなことを連想します。「なんと!きゅうりを口にくわえた馬(群馬県)が競馬のレース中!一等賞は確実だぁ」。連想する時のコツは、なるべく馬鹿馬鹿しい情景や突拍子もない情景、あるいは面白い情景にすることです。
これら以外にも多くの方法があるでしょう。耳から聞いた方が覚えやすい人や、写真などで見たものの方が覚えやすい人など、それぞれ違います。自分に合った記憶の仕方を早く見つけ、社会を得意教科にしてください。
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