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じゅくちょ〜のホンネ |

from kuro
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vol.31 「中学受験か高校受験か」 |
雑誌で今年の東大合格ランキングをみると「大異変」という文字が躍ってます。なんでも常連の中高一貫校が軒並み合格者数を減らす中、地方の公立高校が急伸しているとのこと。見てみると、いまだに各地域のリーディングスクールは私立の中高一貫校が中心ですが、いわゆる公立の名門校・進学校が復活、台頭してきているのは事実です。「私高公低」傾向が顕著な広島県ですら、公立進学校が有名中高一貫校に肉薄する好結果を出しつつありますから、これはもう無視できない。
この背景には、トップ層の医学部志向が進んで東大人気が低下したとか、ドラゴン桜効果だとかなんとか、いろんな理由はあるらしいのですが、高いお金を払って私学の中高一貫校へ行かなくても、公立高校からだって東大に行けるんだ!という希望(?)を与えてくれたのは事実です。で、ここで親は悩むわけです、「わが子は中学受験か高校受験か」。
これまでは、公立中学校が荒れて教育環境としての質が著しく低下、さらにゆとり教育の推進で公立校の学力低下が懸念されるという「二重苦」を敬遠した結果として、中高一貫教育人気が高まっていました。実際、大学進学は全国的に見ても圧倒的に私学一貫校が優位で、教育熱心な家庭では迷うことなく、中学受験を選ぶケースが目立ってました。
もちろん、お勉強面だけでなく、建学の精神が明確であるとか先生の異動がほとんどないため師弟の結びつきが強いという教育的見地からも、私立中高一貫校へ進学するメリットが声高に語られていました。
しかし、今年のように公立高校が進学面で巻き返しを図り、学力向上を望む生徒の希望に応えるようになれば、話は変わってきます。加えて、昨今は公立の中高一貫校が続々と誕生、また進学重点校やスーパー・サイエンス・ハイスクールまで設置して、多様なニーズに応える態勢も整いつつあり、少なくとも中学受験至上主義の通用しない時代になったと言わざるを得ません。
でも、結局のところ、中学受験か高校受験かというのは、それぞれの家庭の価値観や子どもの性格など様々なファクターで選ぶべきもので、どちらが良いというものではないのかもしれません。
例えば、高校入試では、ペーパー試験だけでなく内申点が大きく加味されて合否が決定されるのはご存じの通り。この内申点、体育や音楽などの技術系教科も大きく配点される上に、提出物を期限内に出したかどうかというきちょうめんさも評点の要素になります。となると、問題を解く優れたアタマは持っているものの技術系は苦手で、雑なタイプは高校受験では苦しむことになりますから、中学受験の方が有利かもしれません。
また、一般的に小学生までは親の言うことは聞くけれど、中学生になるとなかなか思うようにいきません。受験にむけて勉強させようという時、ツンツンした反抗期かたまりみたいな中学生を相手にするより、12歳までのお子ちゃま方が扱いやすい、そう思う方なら中学受験の方が取り組みやすい。逆に、15の春に受験勉強をして、困難を乗り越える体験を積むことで、思春期の心の揺れるむずかしい時期にアイデンティティを確立できる、というお考えを持つ方であれば、高校受験の方が意義があると言えます。
要は、中学受験か高校受験かはどちらがよい悪いというものではなく、あくまでも選択肢ととらえるべきものなのです。今年の公立高校の復権を、単純に高校受験が優位に立ったととるのではなく、大学進学という進路選択の面では中学受験派が圧倒的だったところが、高校受験でも十分戦えるようになった、というふうに考えるべきなのです。
実のところ、学校関係者や塾屋の連中の方が、大学合格ランキングで一喜一憂しています。だって、おまんまに直結する話題ですから。
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