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じゅくちょ〜のホンネ |

from kuro
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vol.21 「入試で出そうな本(1)」 |
「入試まであと100日で本なんか読んでるヒマはないのは分かってるんですけど、ウチの子は息抜きの読書がないとやる気がわいてこないとか言っちゃって、毎日寝る前に30分本を読んでます。どんな本でも喜ぶのでどうせなら『入試で出そうな本』を読ませたいんですけどどこらへんがねらい目ですか?」
この時期に毎日読書する受験生は少ないとは思いますが、「出る本」教えてちょうだいって声は決して少なくないですね。
『入試で出そうな本』とひと口で言っても、実際に「ねらい目」を見つけていくのは並大抵のことではありません。でも、大学入試や高校入試に比べれば中学入試の素材文は「ここらへんかな?」ってところがしぼりやすいという面はなきにしもあらずで、塾講の腕の見せ所ってところでもあります。
中学入試問題というのは小学6年生の読解力をはかるものです。たとえ大人向けの本から出題されることが多いと言っても、それなりに選考基準みたいなものがあって、その基準にそって手間を惜しまずにさがしていくと「イケそうなの」が見つかります。
まず、子どもの語い力から大きくかけ離れた難解な文章が出題されることはありません。だから大人でもめったに読まない○○新書から出題されることはあっても、普通の話し言葉に近い平易な文章のものに限定されています。例えば、香山リカとかピーター・フランクル、金田一春彦や外山滋比古あたりは読みやすく常連です。パラパラとページをめくって文章レベルをチェックすれば「使えるかどうか」は一目で分かります。
次に、12歳の子どもに読ませるのに適したテーマを扱った作品が好まれます。物語文では「少年や少女のこころ」を扱った作品に出題が集中しています。主人公は小学生と中学生で、同じような年齢の子どもとの衝突や、家族をはじめとした大人との関わりから感じた心のゆれのようなものが描かれた作品が主体です。説明的文章は、「日本語の使い方」が現在の一番人気で、敬語の使い方や「ら抜き言葉」など日本語の誤用を扱った文章を材にすることが多いですね。他に「動植物のすがた」や「現代社会の問題点」も頻出する説明的文章の出題テーマですからおさえておきましょう。
物語文の定番作家、特に近年出題が多いのは、伊集院静・重松清・阿部夏丸・江國香織・森絵都あたりです。特に伊集院静の『機関車先生』・『ぼくのボールが君に届けば』、重松清『日曜日の夕刊』・『半パンデイズ』のこの1、2年の出題数はダントツ。
説明文は、「ことば系」なら外山滋比古(大学入試と高校入試も入れれば最多の出題数!?)・金田一春彦・池上嘉彦(『ふしぎなことば ことばのふしぎ』コレばっかりだけど)、「動植物系」なら大御所の日高敏隆や児童向けの矢島稔、「心理系」なら河合
隼雄の『こころの処方箋』ですね。
じゃ、今年はどの作品がいけるのか? 岩波ジュニア新書の新刊にねらい目が多そうです。また、優しい言葉遣いで読みやすさを追求したニューウェーブ新書の光文社新書・新潮新書・ちくま新書もイケる作品が多数ありますので要チェック!
具体的なねらい目作品はですね…あら〜、残念ながら紙面不足でココまで。
この続きは次回に。乞うご期待!!
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