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じゅくちょ〜のホンネ |

from kuro
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vol.5 「きたえるところ」 |
ようやくですが、2005年度の中学入試が終了しました。年明けすぐから最後の二次募集まで入れると一ヶ月あまり。たくさんの悲喜交々を目の当たりにし、さすがのベテラン塾講もいささかくたびれました。朝の入試応援で寝不足になったとか直前の追い込み学習の指導とケアに追われたというのもあるけど、やはりメンタル面のプレッシャーだけはいくら経験を重ねても耐性が高くならないってことなんですね。
中学入試も学力低下とか公立不振、中高一貫教育人気などを背景に、年々すそ野が広がってきて、社会的にも関心は高まってきています。そういう意味では受験者の層も広がって、いろいろなタイプの子どもが受験するようになってきたのでしょうが、近年最も過去との違いを感じるのは、子どもたちのメンタル面の弱さです。
遊び盛りの小学生を机につかせて、来る日も来る日も勉強させるのは土台無理な話でしょう。オトナに言われるまますなおに勉強する聞き分けの良い子が、本当に好ましいのかどうかの議論はおいといて、たいていの保護者が言われた通りに自らすすんで勉強する子どもになって欲しいと望みながら、思い通りにならない子どもに業を煮やし、ついには大バトルというのが今も昔も変わらぬ姿。それでも、何度も失敗しバトルを重ねる中で徐々に精神的にも成長して、腹を決めて勉強していくというのが従来のパターンでした。
ところが、今は精神面が弱いままで、なかなか成長してくれないから困っちゃいます。とにかく、失敗するのを極度に嫌うようで、失敗するくらいならしない方がましと考える子が多くなった気がします。悔しさから学ぶという先人のありがたい教えよりも、「できる」という感覚を積み重ねて努力の糧にするという今風の成功体験主義といったところですか。だから失敗したり、厳しく叱られると、必要以上にへこんでしまったり、ひどい時は逆ギレする始末。なんとも扱いにくい子どもたちが増えてきたものです。
これは、たいていの場合取り巻きのオトナたちの接し方に問題があります。子育てにルールがないわけじゃないけど、実際は十人十色の子ども一人ひとりに合わせてアレンジしていかないといけません。でも、このアレンジってのがマニュアル世代の保護者は殊の外苦手です。「失敗したらどうしよう、子どもに嫌われたらどうしよう」という心配ばかりが先に立って、結局子どものことを腫れ物扱いでVIP待遇。決して、傷つけたり、つまづかせたりしないように「守る」ことが優先されます。
その結果できあがるのは温室栽培の受験生。ちょっとうまくいかないと「もうイヤだ」になってしまう、弱っちくて稚拙なお子ちゃまです。だから、ちょっとしたハプニングで緊張したり、いちいちの手応えに一喜一憂して大きく浮き沈む。こんなにメンタルの弱いしょぼい連中が一世一代の本番で実力発揮といくはずもなく、なかなか思い通りの結果は出せませんな。
お母さま、お父さま、お子様の志望校合格に不可欠なのは、どんな問題が出てきてもゆるぐことのない高い学力であることは間違いありません。でもそれが唯一無二の条件じゃない。その力を思う存分発揮できる精神力の養成もわすれちゃいけません。ココロを鍛えてなんぼの世界だってことです。
んじゃ、今日も連中を鍛えてきます!「だぁりゃ〜! 気合いだぁ〜!」 |