考える眼、捉える眼、感じる眼を育てます。 鯉城学院
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『みんなでつくるバリアフリー』 (光野有次 岩波ジュニア新書 税込819円)
すでに聞き慣れた言葉となった「バリアフリー」。公共建築や、公共交通を中心に、現在どこまで「バリアフリー化」がすすんでいるのか、そして、今後の課題は? というのが、本書のテーマ。
 普段、目にはするものの、意外に気づいていなかった様々な社会の仕組みや工夫、そしてそれらの問題点など、わかりやすく説明した一冊。
 ところで、あなたは2000年に施行された「交通バリアフリー法」って、どんなものかご存知ですか? 気になった方は、ぜひご一読下さい。
『うそつき大ちゃん』 (阿部夏丸 ポプラ社 税込1365円)
 以前もご紹介したことのある、「あべなつ」の最新作。  椋鳩十児童文学新人賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した、デビュー作『泣けない魚たち』から、『ライギョのきゅうしょく』『カワウソがいる』など、少年を主人公とした物語は、定評のある阿部夏丸。今回はテレビゲームもカードゲームにも見向きもしないクラスでも仲間はずれの「大ちゃん」に引き込まれ、川遊びに夢中になっていく主人公を活き活きと描いています。
 村上豊氏の素朴なさし絵も魅力的な一冊です。  
※「定番」とは、ここ数年間毎年どこかの学校で出題されている現在の中高入試国語の「スタンダード」の意。
『ツルはなぜ一本足で眠るのか』 (ぐるーぷ・ぱあめ編 草思社 税込1680円)
 タイトルからもわかるように、「動物」に関する素朴な疑問に対して解説する内容。60篇もありながら、当たりはずれがなく、しかも一つにつき、イラストも含めて3ページで完結していますので、興味を持ったテーマから読みすすめることも出来ます。文字が小さめでルビも少ないので、小学生には、多少読みづらいところもありますが、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
『詩の世界』 (高田敏子 ポプラ社 税込1260円)
 中学生のための「詩の入門書」として出版されたこの作品、中学入試ではすでに「古典」の領域に入ってしまうくらい、古い作品ですが、その内容と読みやすさから、いまだに根強い人気を誇っています。
 詩の楽しさを伝える絶好のガイドブックとして、一度は手にして欲しい作品です。 2005年度入試でND清心中学校で出題されたのも記憶に新しいところです。
『つめたいよるに』 (江國香織 新潮文庫 税込420円)
江國香織の文章は、癖がなく、非常に読みやすいこともあって、中学入試では頻繁に出題されます。
 特に、「デューク/鬼ばばあ/子供たちの晩餐/草之丞の話/僕はジャングルに住みたい」などは、中学入試でも、読解問題集でも、よく目にしますので、ぜひおさえておきたい短編です。
 ちなみに、「草之丞の話」は工大附属中学校で、「僕はジャングルに住みたい」は崇徳中学校の入試で過去出題されたことがあります。
『晩年の子供』 (山田詠美 講談社文庫 税込470円)
表題作をはじめとする短編集。中でも、印象的なのは、やはり表題作の「晩年の子供」。
 主人公の「私」は、飼い犬のチロにかまれ、狂犬病になり、半年後に死んでいくと思いこんで……。
 大人にとっては、とるに足らないことでも、子供にとっては、一生に関わる重大事件になることも。幼い頃に、だれでも経験する(?)苦悩を活き活きと描いた作品です。
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