考える眼、捉える眼、感じる眼を育てます。 鯉城学院
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『少年記 オサム14歳』 (森 詠 集英社 税別1900円 )
 前作「オサムの朝」は、中学入試の重要出典のひとつとなった作品。
 本作品はその続編で、中学生のオサムが黒磯中学に転校したところから物語は始まります。転校生というのはいわゆる「新参者」で、地の者から白い目で見られるという設定がお決まりのパターン。本作も、転校生ならではの苦労を経て、じょじょに新しい環境に順応しながら自分の居場所と友人を見つけていくというストーリーです。アキラという濃いキャラとのからみが特に面白い。昭和30年代の設定となっているけど、時代を感じさせる記述が少ないので、ことさら気にしなくて良いでしょう。子どもたちにも同時代的に読めてわかりやすいと思います。これはイチ押し!
『天文台へ行こう』 (古在由秀 岩波ジュニア新書 税別780円 )
 タイトルからも分かるように、位置づけとしては、「天文学」の入門書といったところ。天文学のおこりから、望遠鏡の仕組み、様々な惑星や彗星、星座など、星にまつわるいろいろを、画像やイラストをふんだんにつかって、分かりやすく解説してある一冊。  「理科の『地学分野(星座や月の満ち欠け)』は苦手だよ〜」という人でも、コレを読めば、「天文台」に一度は足を運びたくなることウケアイです。ふだんはなかなか、そんな時間が作れない人も、この本を読んだ後、手近なところで「こども文化科学館」のプラネタリウムでも見に行ってみては? きっと、さらに「星」が身近になるハズです。
『りかさん』 (梨木香歩 新潮文庫 税別476円)
 「りかちゃん人形」が欲しかったようこのもとへ送られてきたおばあちゃんの贈り物の人形は、なんと市松人形の「りかさん」
 おばあちゃんは、手紙の中で、『りかは、元の持ち主の私がいうのもなんですが、とてもいいお人形です。……ようこちゃんにも、りかを幸せにしてあげる責任があります』と。人形たちとようこの間をつないでくれる不思議な人形「りかさん」とは? 広大附属中学校、平成17年度入試で出題されたばかりの作品。
『ゾウの鼻はなぜ長い』 (加藤由子 講談社 税別820円)
 タイトルになっている「ゾウの鼻はなぜ長いのか?」に始まり、「シカの角は、一生のび続けるのか?/ウシの角も生えかわるのか?」……といった、動物に対する素朴なギモンをテーマとして、読みやすくまとめてあります。動物についての「雑学書」のような体裁で、章ごとに細かく分かれているので、「説明的文章」のきらいな子でも、読みやすい一冊。
『トットちゃんとトットちゃんたち』 (黒柳徹子 講談社青い鳥文庫 税別720円)
 97年刊行以来、中学入試では数多く出題された作品。
  本書はユニセフの親善大使として著者がアフリカや東南アジアで体験した出来事をまとめたもの。当然テーマは重く、戦争孤児・難民・食糧難による栄養失調・感染症など、日本の子どもでは考えられないようなきびしい環境下で懸命に生きている子どもたちとの出会いを読みやすい文体で、リアルに描いています。
『少年の海』 (横山充男 文研じゅべにーる 税別1300円)
 多くのことに不安をかかえる少年が、自らの現状を打開するために遠泳に挑戦するというのが、主なテーマの作品。
 様々な人間模様がえがかれ、ゆれ動く少年の心理、そしてその精神的な成長がえがかれます。
 周りの偏見の目や、自分の弱気に打ち勝って泳ぎ切るラストが爽快。管理人さんなど彼らを見守る人間味豊かな人々も、魅力的である。
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